この記事では、終活の一環でもあるエンディングノートについて、疑問に思うことをまとめてみました。
エンディングノートは近年誕生した新しい文化ともいえます。そのため、わからないことや疑問に感じることも少なくありません。
そんな時、このページのQ&Aが少しでも役に立てば幸いです。
まずは、興味のあるところからチェックしてみてくださいね。
エンディングノートの疑問質問まとめ
Q.エンディングノートはなぜ書く? 意味はあるの?
A.自身の心の整理がつき、家族を守れる
近年、エンディングノートに興味を持つ人が増えていますが、一方で、書く意味があるのかと思ってしまう人もいるかもしれませんね。
エンディングノートを残す意義の一つとして、あなた自身の心の整理をつけることができます。
エンディングノートを書いていると、今までの人生のあらゆることが浮かんできて、これまでに関わってくれた人、お世話になった人など、さまざまなことを思い出します。
自分の人生を振り返る契機にもなり、「今までよく頑張ったな」「恵まれた人生だな」と思えるきっかけにもなります。
人生を振り返ることで、また明日からの人生をしっかり生きていこうと思えるようにもなるんですね。
もう一つ、エンディングノートは家族を守ることにもつながります。
どういうことかというと、たとえば、あなたが自身のお葬式を直葬にしてほしいと家族に伝え、家族がその通りに行ったとします。
しかし、直葬は、お葬式を行わないため、参列できなかった親戚から「なぜ呼ばなかった」「葬儀をしないなんて非常識にもほどがある」など、強く責められることがあります。
こんな時、葬儀の希望を記したエンディングノートがあれば、残された家族にとっても「遺志だから」として説明も容易になるんですね。
また、大切な人を亡くした時、家族は強いショックを受けます。
そんな時にも、自分自身の考えや家族へのメッセージを記したエンディングノートがあれば、家族の弱った心を力強く支えてくれるでしょう。
Q.エンディングノートと遺言書の違いって?
A.一番の違いは法律で守られるか否か
エンディングノートと遺言書、一見すると両者は同じもののようですが、違いは一体なんでしょうか?
一番影響が大きいと思われるのが、エンディングノートは法律で守られないが、遺言書は法律で守られる点でしょう。
エンディングノートに法的拘束力は何もないので、いくらノートに希望を書いたとしても、遺族が知らん顔をしてしまえばそれまでなんですね。
一方で遺言書は法的拘束力があるので、そこに書かれた内容は基本的に守られます。
その他に違う点を挙げると、エンディングノートには決まった形式はなく、自由に何度も書き直せますが、遺言書はある程度形式に決まりがあり、書き直す場合は撤回の手続きを踏んだり、新たに作成し直す必要があります。
また、エンディングノートは自由にその内容を閲覧できますが、遺言書は所定の手続きを経なければ中身を見ることはできません。
Q.エンディングノートは認知症でも書ける?
A.できるだけ早めに書いてもらおう
エンディングノートは、その人の覚え書き、雑記帳のような側面もありますので、認知症でも書いてもらうことは可能です。
ただ、認知症の症状が進めば進むほど、本人の理解力、記憶力はどんどんあやふやなものになってしまい、書いてもらうことに意味があるのか? という疑問にぶち当たってしまうでしょう。
そのため、できることなら認知症の症状が出る前に書きたいところですし、現在認知症の場合も、症状が軽いうちに1日でも早く書きたいところです。
認知症が進行してから慌てて書こうとしても、本人の判断能力が乏しいため、非常に難しくなります。
認知症になる前、もしくは認知症でもまだ軽度のうちにエンディングノートを書いておけば、症状が進行した後でも、家族は本人の意志を明確に知ることができます。
家族にとってそのエンディングノートは、力強いサポート役になってくれるでしょう。
Q.エンディングノートは何歳から書くべき?
A.思い立った時に書いてみよう
エンディングノートは何歳から書いた方がいいといった決まりや規範はありません。
ですので、あなたが「エンディングノートを書いてみようかな?」と思った時が始め時といえるのではないでしょうか。
何歳から始めてもいいですし、若いから必要ないということもありません。
なぜなら、人間いつ死ぬかわからないからです。
命が尽きるのはもしかしたら明日かもしれません。わかっているのはいつか命は尽きるということですよね。
わからないからこそ、その日がいつ来てもいいように、エンディングノートであなたの遺志をしっかり残しておくことが大切なのではないでしょうか。
思い立ったが吉日。
いつ書くか迷ったら、今すぐにでも始めてみてくださいね。
Q.エンディングノートにペットのことを書いてもいい?
A.書くだけでなく引き受けてくれる人を見つけよう
犬や猫といったペットと共に生活をしている人は多いですよね。
大切にかわいがってきたペットを残して逝くことを考えると、胸が張り裂けそうになるという人は少なくないのではないでしょうか。
ペットのことをエンディングノートに記すのはもちろんOKです。
しかし、書くだけでなく、自分がもしもペットより先に亡くなった場合、ペットをどうするのかを今から考えておく必要があります。
家族や親戚が引き取ってくれればいいのですが、必ずしもそうなるとは限らないですよね。もしも引き取り手が見つからなかった場合、安住の地を失ったペットが行き着く先は・・・
・・・正直考えたくもない話です。
そういった悲しい結末にならないよう、大切なペットを誰に引き取ってもらうか、真剣に考えてみましょう。
ペットが好きな人やペットがなついている人を見つけ、万が一の場合は託すことができるよう、話をしておくことが大切です。
ペットを飼うにはお金も必要になるので、少しばかりのお金も用意した方がいいかもしれません。
安心してお願いできる人が見つかるといいですね。
Q.エンディングノートはどこで買える? おすすめは?
A.ネットショップで購入できます
エンディングノートは、通販で普通に購入することができます。
楽天、アマゾン、ヤフーショッピング、ヨドバシカメラなど、いろいろなところで購入できるので、活用してみるのもいいですね。
ちなみに、メーカーはコクヨのエンディングノートが人気になっています。
なお、エンディングノートは普通のノートに自作でも構いません。
一から手作りしたいという場合は、自作で頑張ってみるのもいいと思います。