配偶者を亡くしてしまうと、残された親は、悲しみ、寂しさ、孤独感、無力感など、さまざまな負のエネルギーに襲われることが多くなります。
今まで二人で寄り添って歩いてきた人生が、突然一人になってしまうわけなので、人によっては大きな絶望感を感じてしまうこともあるかもしれません。
また、高齢になると、体が思うように動かなくなってきます。
「膝が痛い」「腰が痛い」「あまり眠れない」など、いろいろな愚痴を耳にするケースも多いのではないでしょうか。
子供としては、配偶者を亡くした母親、または父親を、心の面でも体の面でもサポートしていく時期がやって来るでしょう。
この記事では、自分自身で親を介護する方法として、3つの支援方法をまとめてみました。
やがて訪れる介護の時に備えて、あなたができること、できないこと、向いていること、向いていないことを考えてみるのもいいかもしれませんね。
よかったら、参考にしてみてください。
子供が親を支援する3つの方法
同居して支援する
親と同居することが難しくない場合、親が一人で生活するのが困難な場合は、同居して支援することで、大きなサポートをしてあげることができます。
メリット
- 同じ空間にいるので、親の異変を敏感に察知できる
- 毎日親と話すことができるので、孤独感をなくせる
- 何かあった時も素早く対処できる
デメリット
- 介護のストレスが溜まりやすい
- 過干渉になりやすい
近距離に住んで支援する
同居が難しい場合、近距離に住んで支援する方法があります。
バランスの取れたやり方です。
メリット
- 過干渉になりにくく、親の自立を促すことができる
- ストレスが溜まりにくい
- 何かあった時、すぐに駆けつけることができる
デメリット
- 親の細かな変化に気づきにくい可能性がある
- 介護が必要になった時、毎日通うのが大変
遠距離に住んで支援する
親が地方に住んでいる場合など、物理的に距離が離れている場合のプラス面、マイナス面にはどのようなものがあるでしょうか。
メリット
- 親の自立を促すことができる
- 介護のストレスがない
デメリット
- 親の細かな変化に気づくのが難しい
- 何かあった時に、対処が遅れる可能性がある
- 親の自立心が弱いと、孤独感からうつになる可能性がある
親を介護する際の大切なポイント
配偶者を亡くして一人になった親を支援する際に、大切なポイントがあります。
それは、自分でできることは自分でしてもらうということです。
たとえば「買い物に行くのがつらくなった」という弱音を聞いて、あなたが代わりに買い物に行くようになったとします。
すると、親は出かける機会が少なくなるので、余計に足腰が弱くなってしまうんですね。
結果として、自立での歩行が困難になってしまう時期を早めてしまうことにもなりかねません。
人間は使わない機能はどんどん衰える一方なので、多少無理をしてでも頑張って歩くことがとても大切になります。
多くの高齢者は、子供に頼りたいという思いがある一方で、子供に迷惑をかけたくないという思いが非常に強いです。
そのため、自分でできることは極力自分でしてもらうようにしましょう。
そうすることで、自立心を促すことができ、一人でも生きていく力を養うことができます。
とはいえ、もちろん一人はつらいもの。
親と別居で支援する場合は、定期的に様子を見に行ったり、電話で話をするなどして、孤独感にさいなまれないようサポートしていくことも大切になります。