葬儀ならではの慣例ともいえる心づけ。
実際に渡す側になると、
「いくら包めばいいのか?」
「誰に渡せばいいのか?」
「どのタイミングで渡せばいいのか?」
わからないことも多いのではないでしょうか。
そこで、心づけに関するお役立ち情報をまとめてみました。
「心づけってよくわからない」
という場合は、少しでも参考になれば幸いです。
心づけの基礎知識
心づけとは?
そもそも心づけとは、一体どういうものなのでしょうか?
葬儀関連の場合、遺体を丁寧に扱っていただいたお礼として、ささやかな気持ちをお配りするという意味合いがあります。
昔ながらの慣習になっていますが、最近は心付けを必要としないケースもあるようです。
心づけの金額は?
葬儀関連の心づけの相場は、3,000円~5,000円です。
ランクの高い霊柩車の運転手や火葬場係員は、ケースによって10,000円をお渡しすることもあるようですが、基本的には3,000円~5,000円と考えていいでしょう。
心づけは誰に渡す?
心づけは、寝台車、霊柩車、マイクロバスの各運転手、火葬場の係員にお渡しします。
なお、火葬場が公営の場合は基本的に受け取らないので、お渡しする必要はありません。
心づけを渡すタイミングは?
寝台車の場合は安置場所に到着後、霊柩車、マイクロバスの場合は乗車時か葬儀場に到着時にお渡しします。
火葬場係員には、火葬場に着いたら折を見てお渡しします。
心づけの封筒の書き方は?
心づけは、現金をそのまま手渡しするわけにはいかないので、
- 半紙で包む
- 不祝儀袋に入れる
- 白無地の封筒に入れる
ことで対応します。
表書きは、
- 志
- 寸志
- 心づけ
などと記せばOKです。名前もあわせて記載しておきましょう。
葬儀社スタッフに尋ねることが大事!
ここまで心づけについて解説をしてきましたが、実際にいくら包むか、誰に渡すか、どのタイミングで渡すかは、なかなか難しいものがあります。
また、地域によっては渡す必要がないケースもあるので、心づけについては葬儀社スタッフに相談することをおすすめします。
「心づけはどなたに渡せばいいでしょうか?」
など質問すれば、スタッフが丁寧に答えてくれると思います。
葬儀社によっては、心づけが見積もりの中に含まれているケースもありますし、葬儀社側から渡してもらえるケースもあります。渡さなくて大丈夫といわれることもあるでしょう。
いずれにしても、一度葬儀社スタッフと話をすることが大切です。
また、良くしていただいた葬儀社スタッフにお礼がしたいと思われることがあるかもしれません。
基本的に、最近の葬儀社は心づけを受け取ることは少なくなっています。社内規定で受取を禁止しているところもあるようです。
一回話しをしてみて、断られるようであれば、無理強いはしない方がいいでしょう。
最後に
心づけは葬儀に関わってくれた方へのお礼になるので、上記でお伝えした人以外にも、関わっていただいた方にはお渡しした方がいいかもしれません。
思っていたより多くの方にお渡しすることも考えられるので、現金と心づけを包む袋は多めに用意しておくと安心ですね。