記事イメージ

お寺から戒名を授かる場合、お布施を納める必要が出てきます。

このお布施、戒名によって異なりますが、一般庶民にとってはかなりの高額ですよね。正直なところ、

「お布施って何でこんなに高いんだろう」
「戒名料があまりに高すぎる。納めたくないなあ」

と思ってしまうこともあるのではないでしょうか。

そこで、このページでは、お布施の相場、お布施を納める目的などについてまとめてみました。

お布施を払うことに抵抗がある、心がもやもやするという場合は、少しでも参考になれば幸いです。

お布施に関する豆知識

記事イメージ

お布施の相場

お布施の相場は、地域やお寺の規模、宗派によって異なってきますが、おおよそ以下の通りとなります。

  • 信士/信女・・・30万円前後
  • 居士/大姉・・・40~50万円
  • 院信士/院信女・・・50~60万円
  • 院居士/院大姉・・・70~100万円

あくまで目安となりますが、本当に高いですよね。

「戒名はいただきたいけど、払えそうにない」という場合は、格安料金で戒名をいただく方法もあります。

詳細は、まとめでお伝えしているので、よかったら参考にしてみてください。

お布施を納める本当の目的

戒名料は本当に高いですが、実はお布施は戒名に対するお礼や報酬というわけではないんですね。

お布施を納める本当の目的は、あなたが檀家となって菩提寺を支えていくことにあります。

これからお寺では、10年、20年、30年と供養を続けてくれるわけです。そのことに対するお礼と考えてみる必要があるんですね。

たとえば、信士(信女)の戒名を授かった場合、相場は30万円くらいですが、今後菩提寺と20年のご縁があれば、1年間で1万5千円になります。
30年であれば、年間1万円です。

そう考えると、そこまで法外な値段ではないと感じられるかもしれませんね。

短期的に考えてしまうとあまりに高すぎると感じてしまいますが、長期的な視点で考えると、「長く供養していただけるなら悪くないかな」と思えるかもしれません。

戒名を依頼するタイミング

ちなみに戒名を依頼するタイミングとしては、

  • 臨終を迎えて、葬儀の相談を住職にする時
  • 枕経を上げに訪れた時
  • 通夜が始まる前

などが多いです。

戒名は、通夜の日に白木の位牌に仮の形でしたためられます。

葬儀が終わった後の処置に困ることがあるかもしれませんが、四十九日法要までは自宅に安置しましょう。
四十九日までは、故人の魂が白木の位牌に宿るといわれているためです。

四十九日法要の時に、お坊さんに正式な黒塗りの位牌へ魂を移し替えていただき、白木の位牌はお坊さんにお願いして、お焚き上げをするのが通例になっています。

お布施を渡すタイミング

お布施を納めるタイミングですが、通夜や葬儀の日は避けた方がいいでしょう。

少し面倒でも、お葬式が終わってから3日以内を目安に、菩提寺を直接訪れるのがマナーといえます。

その際は、賞味期限に余裕のある菓子折りを持参すると失礼がありません。
あわせて四十九日法要や納骨式の日程について相談しておくのもいいと思います。

まとめ

いかがだったでしょうか。

一般人からするとお布施は高すぎるという印象が強いですが、それでも「これから長く供養をしていただくため」と考えれば、印象も変わってくるかもしれませんね。

それでも「やっぱり高くて払えない」という場合は、どうすればいいでしょうか?

戒名は一般的なお寺にお願いするとどうしても高くなりますが、ネットサービス『お坊さん便』を活用すると、2万円から戒名をいただくことも可能です。

これなら、負担感も少ないのではないでしょうか。

菩提寺がない場合は、こういったサービスを活用してみるのもいいかもしれませんね。

菩提寺がある場合は、あらかじめお寺に相談しておくことをおすすめします。相談なしに申し込んでしまうと、関係が悪化してトラブルになってしまう可能性があるためです。