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親や家族が亡くなった場合、早急に葬儀社を決める必要がありますが、葬儀社選びをスムーズに行うために、あらかじめ決めておいた方がいいことがあります。

この記事では、葬儀社を選定する前後で疑問に感じることをQ&A形式でまとめてみました。

目を通していただき、それから葬儀社の選定に進んでいただければ、スムーズに事が運ぶのではないかなと思います。
よかったら、参考にしてみてください。

Q.喪主の決め方は?

A.祭祀継承者が務めるとスムーズです

喪主は、一般的には故人の配偶者、長男、長女が務めるというイメージがあるのではないでしょうか。

実際には、そのような決まりはなく、誰が喪主を務めてもいいことになっています。

とはいえ、喪主を務めるのにふさわしい人というのが存在します。

それは、祭祀継承者(さいしけいしょうしゃ)です。

祭祀継承者とは、お墓、仏壇、位牌などを代々受け継いでいく人のことを指します。

もう少し砕けた言い方をすると、お墓を購入したり管理していく人、仏壇や位牌を引き継いで自宅に祀る人のことをいいます。

祭祀継承者は、故人から指定されることもあります。

喪主が決まらないとお葬式を執り行うことができないため、決まっていれば、その後の担当者とのやり取りもスムーズになります。

Q.どんなお葬式にすればいい?

A.どんな内容にしたいかを考えてみよう

葬儀の種類には、一般葬、家族葬、一日葬、直葬などがあります。

≪関連≫お葬式の形式まとめ 家族葬、一日葬、直葬などについて

それぞれの違いについては、上記リンク先をご参照ください。

一般葬、家族葬、一日葬、直葬は、規模の違いという形で捉えてみてもいいと思います。

あくまで目安ですが、直葬の参列者は最も少なく10人以下、一方で一般葬の参列者は50人以上になるでしょうか。

そして、葬儀の形式には、仏式、神式、キリスト教式、無宗教式などがあります。
日本では仏式が一般的で、約9割の方が選んでいるといわれています。

どんなお葬式にするかは、葬儀の種類と葬儀の形式を掛けあわせて決めてみましょう。

  • 一般葬×仏式
  • 家族葬×キリスト教式
  • 直葬×無宗教式    など

どんなお葬式にしたいか、家族みんなで話し合ってみるのもいいのではないでしょうか。
また、故人が希望していた葬儀形式があれば、その遺志を反映するのも大切ですよね。

葬儀の種類と形式をあらかじめ決定しておくことで、葬儀社とのやり取りもスムーズになるでしょう。
もちろん、ある程度の枠組みを決めておいて、詳細は葬儀社との打ち合わせで決定するというのもいいと思います。

Q.無宗教式ってどういうもの?

A.とても自由な葬儀形式

日本の葬儀形式は、昔ながらの仏式が多いのですが、近年は無宗教式による葬儀も増えてきています。

無宗教式は、形にとらわれないまさに自由な葬儀形態です。自由葬とも呼びます。

具体的には、故人が好きだった音楽をBGMとして流したり、生演奏で見送る音楽葬、故人が生前に描いた絵を展示する個展葬などがあります。

とはいえ、これといった形や決まりがあるわけではなく、まさにオーダーメイドのお葬式を執り行うことができます。

逆にいうと、決まり切ったものがないため、遺族側で明確な葬儀プランができていないと失敗に終わる可能性もあります。
また、葬儀社の力量も問われる葬儀形式です。

無宗教式を選択する場合は、「こういうお葬式にしたい」という強い思いが大切であるのはもちろん、その思いを実現してくれる葬儀社選びも大切です。

そのため、亡くなってから葬儀社を探し始めたのでは、時間が足りずに満足のいく内容にできない恐れもあります。
可能であれば事前に葬儀社を選定し、綿密な打ち合わせを行うことをおすすめします。

無宗教式に力を入れている経験豊富な葬儀社を選びたいですね。

Q.葬儀社選びのポイントは?

A.料金だけでなく、スタッフの人柄も考慮したい

葬儀社選びはとても大切です。

良心的な葬儀社と親身になってくれる担当者に恵まれれば、それだけでお葬式は大成功といえるからです。

もし、知人・友人にお葬式の経験者がいれば、話を聞いてみるのもいいと思います。
その方が、「とても満足のいくお葬式だった」という感想を持たれているなら、その葬儀社を検討してみるのも一つの選択肢ですね。
その場合は、葬儀社だけでなく担当者も教えてもらうことをおすすめします。

長寿社会、高齢化社会である日本において、医療費や介護費用が膨らんでいることもあり、できるだけ費用を安く抑えたいというのも本音ですよね。

インターネット経由であれば、安い料金プランを掲げているところは多いです。

そういった価格の安さはもちろんなのですが、それだけでなく、葬儀社の質、スタッフの質というものも大事になってきます。

いくら価格が安くても、お葬式の質が悪くてはどうにもならないですよね。

葬儀社は数社をピックアップして、比較検討していくことをおすすめしますが、その際の相手の言葉遣い、物腰の柔らかさ、信頼できるかどうか、こちらの要望に親身に答えてくれるかなど、人間性もチェックしてみましょう。

ネット社会でも、やはり大切なのは“人”だと思います。

「遺族のために少しでも良いお葬式にしたい」
そんな熱意が伝わってくる人であれば、心に残るかけがえのないお葬式になるのではないでしょうか。

葬儀社選びのポイントについては、こちらのページでも要点をまとめてわかりやすく説明していますので、よかったら、こちらもご参照ください。